採択ビジネスプラン

発達支援教室「ホーミーズ」事業





「遊びの場の減少」や「近隣の友だちとの交流の少なさ」などにより現代の子どもたちが放課後を過ごす環境は悪化するばかりであるが、その中でとりわけ懸念されるのが、発達障がい・知的障がいなど支援を要する子どもたちが過ごす放課後の環境である。当事業は、ノーマライゼーション(高齢者や障がい者などを施設に隔離せず、健常者と一緒に助け合いながら暮らしていける正常な社会のあり方)の理念に基づき、発達障がい児を含めた特別支援を要する児童が放課後の時間を有意義に使って、社会に適合していくために必要な支援を受けることができる施設の設置と環境づくりを行う。





当事業を立ち上げた中野区では、現在いくつかの学校内に固定級・特別支援学級が設けられ、発達障がい児に対しての教育が行われているが、学校の授業だけでは十分な学習支援・生活自立支援のトータルケアが難しい状況である。当事業は、特別支援を要する児童が放課後の時間を使って必要な支援を受けることができるように、特別支援事業・放課後児童健全育成事業・人材育成事業・相談事業・協働事業を行う。
特別支援事業の対象は、就学前から小学6年生までの自閉症・ADHD・LD・アスベルガー症候群などの発達障がい児童(認定児童)及び認定は受けないまでも発達しづらさ・学習しづらさを抱える児童である。
また、人材育成事業では、支援者養成を目的とした法人内資格「特別サポート支援員」を独自に設置する。受講修了者に対して資格を認定、都内に教室展開する場合の講師などとして派遣することで、雇用創出を促す。
さらに、子どもたちが学んで遊べる心地よい居場所、保護者が安心して我が子を預けられる場所として、専門スタッフの運営による新たな特別支援教室を提供することを目的に、「特定非営利活動法人ホーミーズフォーチャイルド」を設立、「発達支援教室ホーミーズ」を運営する。
その教室では、理解力アップを目的にした「生活学習」、表現力アップを目的にした「音楽」、活動能力アップを目的にした「体育」を行い、それぞれの教室においてリズム的活動を取り入れた支援を展開する。それぞれの保護者のニーズに合わせ、オーダーメイドのサポート・教材を準備して、幼児は1時間半、小学生は2時間の支援を行う。
施設の中での長期的な支援を通じて長所を生かした課題克服を目指し、児童本人と保護者が社会で自信を持って暮らしていける可能性を伸ばしていくことが最大の目標である。事業を実施していくうえでの課題は、①利用児童の絶対数が少ない、②認知度が低い、③発達支援教室という名称から利用者の抵抗がある、④営業活動に工夫が必要である、⑤資金繰りが難しい―などである。ホームページ・ブログ・ツイッター・Facebookなどのwebで存在をアピールし、利用してみたいという雰囲気を作っていくことで、認知度を上げていくほか、地道な営業活動を続けていきたいと考えている。



当事業プランの起案者である志田祐子さんは、大学在学中に学童クラブのボランティアを通して、こどもたちにかかわることの素晴らしさを実感し、以来今日まで17年間、学童クラブ指導員や施設運営スタッフなどの仕事を中心に保育の仕事に直接的・間接的にかかわる仕事をしてきた。その中で直営保育園の巡回を委託している臨床心理士の先生と話す機会があり、心理的側面からアプローチしていくという心理学の分野に興味を持った。
それがきっかけとなり、心の側面から現場の先生や保護者、子供たちにアプローチしていきたいと考え、2008年9月に聖徳大学人文学部・心理学科3年に編入学。同時にカウンセリングにも興味を持ち、カウンセラー学校で認知行動療法を学び、学問としての心理学と実践としてのカウンセリングを並行して学んだ。こうした今まで培ってきた保育と支援の経験、心理学とカウンセリングの知識・技能を融合した事業ができないかと考えたことが当事業を起こすきっかけとなった。
志田さんは「発達障がい児を抱える親たちからの支援を望むニーズは高まっている。しかし受け入れてくれる施設が少なく、とりわけ、学校でも託児所でもないスキルアップできる施設への要望は高い。行政もそうした民間とのコラボレーションを期待する雰囲気になっており、当事業のニーズは高い」と言っている。




  1.     提供価値:発達障がい児が放課後に通うことができる、個々のニーズにあった生活自立力を高めるカリキュラムを提供する。
  2.     量:中野区周辺の発達障がい児の数、提供するプログラムと発達障がい児とその親のニーズとのマッチング、リーズナブルな価格体系。
  3.     持続性:発達障がいと認定されている子ども、および、認定はされていないものの、潜在的な可能性がある子どもの親へのアプローチ、マーケティング。
  4.     影響力:中野区周辺の、顕在的・潜在的な発達障がい児の利用の拡大。

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