採択ビジネスプラン

地域の農業とヒトをつなぐコミュニティ八百屋





食糧自給率の向上や都市化が進む地域での農地の活用・保全、また長距離輸送による輸送コストやエネルギーの削減といったエコ的観点からも、農産物の地産地消の推進が叫ばれている。
一方で1960〜70年代に開発された団地や住宅地の住民の高齢化が進み、また近くの商店街や個店の衰退、廃業等によって買い物難民が増大、無縁社会による孤独死なども頻発するなど、住民の触れ合いの場がなくなることによる社会問題が深刻化している。
それらの問題を解決するための一助として、地域で生産された新鮮な栄養価の高い、採り立ての野菜を、同地域および近隣地域にて移動販売することで、住民との触れ合いを図る「コミュニティ八百屋」を提案するものである。





JAやスーパーには流通していない地場産の野菜や規格外野菜を仕入れて、販売する。もしくは加工して惣菜にする。このほか、客が欲しいものを作付けからオーダーする「オーダー野菜販売」、買い物難民を救済することを主な目的にする「移動販売」などの販売手法を使って顧客の開発をするほか、有機野菜を自社農園で栽培するなど高付加価値の商品づくりを行う。また商品の良さや活動をWebで伝え、ファンづくりを行うなど、コミュニティ内で従来なかった販売チャンネルを創造し、新カテゴリーの農作物販売を目指す。

■販売事業

地産地消を推進するため、埼玉県鶴ヶ島市内および近隣に地場の野菜を農家から仕入れて移動販売する。買い物難民の救済のため、団地や自治会を中心に販売するが、当初は安定したニーズが見込まれる店舗向けの販売を強化、継続的運営をめざす。その販売においては、商品の価値や事業コンセプトを的確に発信し、共感性を呼ぶような情報計画を構築。Webサイトを効果的に使った販促・PRを展開予定。

■農産物生産事業

遊休農地を活用し、自社農園を経営。農家から仕入れることの出来ない作物や高付加価値の作物(有機野菜)を栽培し、さまざまなニーズに対応する商品を用意、充実させる。団地での販売には、コミュニティとのつながりを目的に、団地住民やシルバー人材を積極的に活用する予定。





当起業プランの提案者である浦上幸江さんは、日本大学農獣医学部で農学や造園、横浜国立大学で生態学を専攻し、農地や緑地、食や環境をめぐる問題に興味を持つ。その後、WEBディレクターとして農業のメディア(攻めの農業WEBマガジン ザックザック)の企画・設計から運営までをトータルプロデュースした。
その経験の中で、農業はヒトのくらしに身近なものなのに、一般の人には自分事と思えないため、広く関心を持ってもらうことは難しいと気づき、暮らしにもっと身近な「食」からのアプローチが重要、食の情報やニーズから農業を変えていくことができるのではないかと考え始めた。
メディアで情報(商品に関するストーリーや、生産者の生活や素顔)を伝え、商品販売に結びつけることにより、新たな価値を創出、食と農業のつながりを感じることの出来るような商品を作ることが出来ないかと考え、ザックザックの関連サイトとして商品販売サイト「ザックザックマーケット」を立ち上げた。同サイトは新聞(日経MJ)でも紹介されたこともある。
その後、埼玉県・鶴ヶ島市の総合計画(水土里の交流圏の構築)で、農業や自然環境の保全、推進を謳う市の方針に共感、当地で農業振興と地産地消の促進、コミュニティ作りに関する事業を展開したいと考え、当事業計画を立案するに至った。





  1.     提供価値:消費者は、地場産の野菜や規格外野菜を購入しやすくなるだけでなく、生産者および地域とのつながりが得られ、引いては安心な食生活やライフスタイルを獲得しやすくなる。
  2.     量:地域での口コミなどによって、利用者の拡大、リピーターの増加。
  3.     持続性:地産地消プロジェクトに加え、都市と地方を結ぶプロジェクト等による拡大。
  4.     影響力:農業メディアや、食と農業体験の販売サイトをもっており、口コミによって、他の地域にも提案するライススタイルの啓蒙、浸透が見込まれる。

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