採択ビジネスプラン

不登校予防に取り組む、ファミリーサポートスペース「サンキュートレイン」


保育園や放課後児童クラブなど、既存の子育て支援制度から漏れてしまう家庭や、提供されるサービスに満足しない家庭が一定数存在するが、そのような 家庭をカバーする施策は今のところ存在しない。また、近年増加している不登校の子どもや、高校進学を希望する中卒者・高校中退者の親を支援するような仕組 みや施設も存在しない。これらの状況は、集団教育についていけない子どもが十分な心のケアをされないまま成長し不登校の被害者・加害者になる、不登校また は不登校気味の子どもたちの学力低下がその後の人生にネガティブな影響を及ぼす、いわゆるニートの若者が増加する、といった問題を誘引している。

上述の問題を解決するために廣畑さんが構築した事業モデルは、大きく3つの柱から成る。1つ目は既存の子育て支援制度から漏れている親子を支援する 子育て支援拠点の設置。2つ目は集団行動に付いていけない子どもや障がいの診断、およびグレーゾーンの子どもや不登校・不登校気味の子どもに対して学習支 援を行う「夏休み児童クラブ」などの場の提供。これは、各家庭の子育てに関する困り感を知り、子どものソーシャルスキルを向上させ、不登校の加害者にも被 害者にもならない子どもを育てることを目的にしている。そして3つ目は、2009年から実施している「放課後こども教室(工作教室)」といった定期的に子 どもが集まる場の提供を通して、必要な時に気軽に相談できたり、保育をしてもらえたりする、柔軟な保育サービスのためのネットワーク形成だ。最後の活動 は、保護者のニーズ確認やネットワークづくりの推進、および教育・福祉関係の学生ボランティアを中心とした地域内外でのボランティアネットワークの形成を 目的としている。

受益者へのPR方法としては、御南小学校・御西小学校・御南中学校の全校生徒(約3000名)に放課後児童クラブおよび学習支援クラブのチラシを配 布するなど、チラシ配布がメインになっている。チラシは、実際に不登校になっている子どもに校長先生から直接配布してもらったり、岡山市指導課(不登校担 当課)や公民館などでの配布をお願いしたりしている。
また、支援者の協力により、御南小学校区に庭付き2階建ての民家が確保でき、ここが現在の活動の拠点となっている。

事業への思い、起業のきっかけ

廣畑さんが「サンキュートレイン」立ち上げたきっかけは、かつてレクリエーションやキャンプのインストラクターとして活動していた頃、出会う子ども たちに笑顔がないと気付いたことだったそうだ。尋ねられれば「楽しいよ」と言う子どもたちは、自らの感情を表現する術を知らないのではないかと感じた経験 が、現在の事業につながっている。首都圏では私鉄と学習教材会社が提携して駅構内で学童保育を運営していることがある。岡山にそのまま持ってきても定着し ない仕組みではあるが、類似の学童保育システムを岡山に合ったスタイルで作れる支援をiSB公共未来塾に期待している。一人ではできない事業なので、共感 してくれる仲間を増やし、いずれは「サンキュートレイン」の施設で育った生徒が大人になって施設で働くようになり、専門的知識と共に心からの共感を持って 子どもたちの未来を作っていければ理想的だと考えている。


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