採択ビジネスプラン

C.T.O (Change The Okayama!)




岡山県内で活動しているNPOには、他都道府県のNPOと同じように、活動に必要な人、物、資金、情報といったリソースが圧倒的に不足しているが、 彼ら自身にそれらのリソースを集める力はない。この問題を解決するには、県内または近県の企業や学生団体とNPOの連携が不可欠であるが、現状そのような つながりは存在しないか、存在していても弱いつながりでしかなく、NPOに必要なリソースを供給できるには至っていない。また、NPOが起こす社会的イン パクトの当の受益者でもある市民が、岡山県内のNPOおよびその活動内容をあまり知らないため、市民からの寄付・支援も集まりにくい状況にある。

NPOにリソースが集まりづらいという問題を解決するため、小倉さんは、「つながり」創造事業、経済基盤整備事業、そして未来開発事業の3本の柱か らなる事業モデルを構築した。1つ目の「つながり」創造事業では、NPO等と企業や学生団体が新たなつながりを構築できる場としてチャリティイベントを開 催する(第1回は2011年10月に日本三大名園の1つである後楽園にて開催済み)。2つ目の経済基盤整備事業では、1つ目の事業で構築された「つなが り」を活かして、ワークショップやワールドカフェを開催する。これは市民たちが「自分たちが住む地域には何が足りていないのか、それを補うにはどのような 社会基盤が必要なのか」を意識付けする場であり、地域で活動するNPOへの理解を深め、寄付・投資・入会に結びつけることを目的とする。また、イベントで 集まった寄付金を元にNPO等の資金源となる中間支援のための基金の創設も検討中である。3つ目の未来開発事業では市民の問題意識・参加意識を具体的な活 動に落としこむため、商店街の店舗に募金箱を設置する。募金にあたっては、お金だけではなく募金者が自由に思い描いた「10年後の岡山」についても聞き、 集まった寄付金は使途を明確にして県内のNPO等に寄付する。妄想箱に集まった市民の妄想は、未来の岡山の方向性を検討する材料として、取りまとめた上で Webサイトにて公開する。寄付金と妄想の両方を提供してくれた人には、オリジナルのロゴ入りシールを贈呈し、この仕組の更なる普及につなげる。

自身が成人式を迎えた際に、岡山市の成人式実行委員会に参加し、委員会の活動の一環としてケニヤに旅したという小倉さん。その旅と、岡山市の成人式 の企画に関わったことで、街や社会、ひいては日本を作っているのは、自分たち市民ひとりひとりだと感じだという。そして、いま社会や地域が抱えている問題 も市民ひとりひとりの力で解決する必要があるのだな、と考えた時、その問題解決を実際に担っているのがNPOであることに思い至った。その後iSB公共未 来塾に入塾し、そこでの活動を通して、自身のミッションは特定の専門知識を得てある1つの課題を解決することではなく、ある問題についての情報提供を幅広 い人々に対して行い、その問題を解決したいと考える人を発掘することにあるのではないかと考えるようになった。今後のビジョンとして、社会や地域の問題に 関心のない人々に働きかける活動をしていきたいと語る小倉さん。自身が個別の問題解決に当たるのではなく、広い情報提供によって問題を解決しようとする 人々のベースを広げようという彼女のビジョンは、大きな潜在的インパクトを秘めている。


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