採択ビジネスプラン

世界に誇れる地域づくり〜野葡萄を活用した6次産業化事業〜

 

鎌田さんが「野葡萄を活用した6次産業化事業」で解決しようとする問題はいくつかある。まずは、坂戸・鶴ヶ島市でも顕著な耕作放棄地および超高齢化 減少。さらには、同地域に存在する資源(人も物も含む)が有効活用されていないという状況。そして最後の問題は、「よりよい老後を送りたい」と考える団塊 世代や「これからの未来を作っていきたい」を考える若者が思いを具現化できる雇用や地域活性の場が極端に少ないことだ。

鎌田さんは、坂戸・鶴ヶ島地区に豊富に自生している野葡萄に着目し、この栄養価の高い希少な植物の栽培から販売までを6次産業化することで、上述の問題を一気に解決する事業モデルを構築した。

野葡萄には薬学的に証明された多くの効能があり、有効成分は茎・葉・実の全ての部位に含まれている。茎や葉を乾燥させたお茶として、あるいは実から 抽出したエキスを活かした健康食品(野葡萄ワインなど)として活用が見込める。茎・葉・実ともに、原材料としても高い価値があるので、一般消費者だけでは なく、酒蔵・漢方薬局・飲食店などに販売することもできる。また、野葡萄の苗は観賞用としてガーデニング愛好家に人気があるので、苗の販売も行える。この ように、野葡萄には6次産業化のバリューチェーン構築によって高い経済的リターンを生み出せる潜在性と、多毛作が可能であるという高い商品性がある。野葡 萄の自生地は全国に数多く点在し、また東南アジア一帯にも生息しているため、坂戸・鶴ヶ島のモデルが定着した後には、国内他地域および東南アジア市場にも 参入できる可能性は少なくないという。

近年の健康ブームで注目されている野葡萄ではあるが、流通量が少なく、需要に対して供給が少ない状態にある。坂戸・鶴ヶ島に自生する野葡萄を活か し、生産から商品化まで行うことで、現在宙に浮いている需要を取り込むことができ、また企業等と協力して商品開発することで、同地区の活性化にもつなが る。

地域への波及効果としては、地域からブランド商品が生まれることで、外部に坂戸・鶴ヶ島地域の外部へのPR効果が見込め、また団塊世代や若者が地域 資源を活かした6次産業化をおこなったという実績は、これまで生産しかおこなっていなかった周囲の農家への刺激となり、耕作放棄地活用のきっかけともな る。

秋田県秋田市出身の鎌田さんは、幼い頃から田んぼ作業や畑作業を手伝いながら、豊かな自然のなかで育った。秋田市立秋田商業高校として甲子園に出場 し、挫折を味わいつつも困難を乗り越える体験をしたことが、今の自分の原点だという。城西大学入学後、ゼミのプロジェクトリーダーとして6時産業モデルの 立案と実施を牽引し、学生起業家選手権にも挑戦して2次選考まで駒を進めている。そんな中、「野葡萄」という植物の可能性に気付いたことが、この事業モデ ルを立案する大きなモチベーションとなった。鎌田さんは、耕作放棄地を解消したいという思いに加え、若い世代の代表として世界に誇れる6次産業化地域モデ ルを発信していくことで、地域の底力を世に知らしめ、世代間の希望の連鎖を作り出し、そしてこれまで関わってきた人々や周囲の人々に感謝の気持ちを伝えた いという強い思いを抱いている。


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